今回は、富士フィルムXT-3とCONTAX(コンタックス)のオールドレンズ「Carl Zeiss G Biogon T* 28mm F2.8」の組み合わせで撮影してきました。

この記事は次のような方におすすめ!
・Carl Zeiss G Biogon T* 28mm F2.8 の特徴を知りたい方
・Carl Zeiss G Biogon T* 28mm F2.8の使用感を知りたい方
Carl Zeiss G Biogon T* 28mm F2.8
Carl Zeiss G Biogon T* 28mm F2.8の主な性能は以下の通りです。
発売年月 1994年 発売時価格 不明 レンズ構成(群) 5 レンズ構成(枚) 7 絞り羽根枚数 6 最小絞り 22 最短撮影距離(m) 0.5 フィルター径(mm) 46 最大径x長さ(mm)x(mm) 56x30.5 質 量(g) 150
このブログでも触れている「Carl Zeiss G Planar T* 35mm F2」と同じく、コンタックスのGシリーズ用に販売されたレンズ。

Carl Zeissのレンズからは「Distagon」「Planar」「Tessar」「Sonnar」など様々なタイプのレンズが発売されていますが、Biogonは対称型の広角レンズとして設計されています。

Gマウントのレンズを使う際に覚えておきたいのは、Gマウント用のアダプターを使用する必要があるということ。
コンタックスのY/Cマウント用のアダプターは規格が合わず無理に着脱するとレンズを傷めてしまうので注意。

対称型レンズとは?
レンズ群の配置が前後で対象になっている設計のことでダブルガウス型と呼ばれることもある。撮影した際の写真の歪みが少ない点がメリット。
カメラ設定
今回は、日本の滝100選の1つである棚下不動の滝周辺での撮影。
フィルムシミュレーションは、発色の良さと明暗のメリハリが効いた映りに定評のあるのVelvia(ビビッド)に設定しました。
その他は以下の設定となるので、富士フイルムXシリーズを検討している方は是非参考にしてみてください!
<フィルムシミュレーション>
Velvia(ビビッド)
<カラークローム・エフェクト>
強
<グレイン・エフェクト>
強
<ホワイトバランス>
オート
※写真は全て撮って出しです。


富士フィルムXT-3はAPS-Cサイズのセンサーを搭載しているため、35mm換算の焦点距離は42mmとなります!
作例


撮り始めて最初に思ったのは、「輪郭がはっきり・くっきり描写できる!」という点。
対象の像の線がスッキリと切り取られているのが印象的で、解像度が良い!という一言で片づけることのできない写り方をします。




また、撮影をしていくうちに思ったのが「被写体をリアルに撮れる」ということ。
ここで感じるリアルとはきれいに撮れるといったものではなく、見たものを見たまま残せるという「生々しさ」というニュアンスに近い感じ。
現行で発売されている高性能のレンズで撮る「キレイなんだけど作り物っぽいな。」とは一線を画すレンズです。




また、広角レンズにありがちな四隅の被写体の解析度がなく歪んでしまう”四隅流れ”に関しても、そこまで影響はないかと思います。


最後の2枚は何となく撮影してみた感じ。
普段は風景写真をメインに撮ることが多くこのような写真を撮ることは少ないですが、このレンズは「色々な構図で撮ってみたい!」という気持ちにさせてくれる不思議な魅力があるように思えます。
使ってみての感想
理屈ではなく感性に訴えかけてくるレンズ。
小さなレンズになりますが撮影した際の写真の存在感は抜群で、もっと写真を撮りたい!という欲を搔き立ててくれます。
また、APS‐Cの機材で使用すると35mm換算で42mmと非常に使いやすい画角で様々な場面で重宝できそうです。
まとめ
今回は、CONTAX(コンタックス)のオールドレンズ「Carl Zeiss G Biogon T* 28mm F2.8」についてご紹介しました。
コンタックスのGシリーズを検討している方、是非試してみてください。おすすめです。
他にもオールドレンズに関する記事を掲載しているので、そちらも是非!

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