今回は、富士フィルムXT-3とCONTAX(コンタックス)のオールドレンズ「Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 T* MMJ」の組み合わせで撮影してきました。

この記事は次のような方におすすめ!
・Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 T* MMJ の特徴を知りたい方
・Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 T* MMJ の使用感を知りたい方
Carl Zeiss Distagon F1.4 35mm T* MMJ について
Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 T* MMJの主な性能は以下の通りです。
発売年月 1970年代 発売時価格 - レンズ構成(群) 8 レンズ構成(枚) 9 絞り羽根枚数 8 最小絞り 16 最短撮影距離(m) 0.3 フィルター径(mm) 67 最大径x長さ(mm)x(mm) 70 x 76 質 量(g) 600
1970年代に発売されたCarl Zeiss Distagon 35mm F1.4 T* MMJ 。

Distagon 35mm F1.4は、現行でも各種メーカー対応のフルサイズ一眼用の同型が発売されている定番のシリーズの1つとなります。
Carl Zeiss(カールツァイス)には様々なレンズ構成がありますが、Distagon(ディスタゴン)のレンズは前群が凹で後群が凸の非対称のレトロフォーカスデザイン(逆望遠)が採用されています。
この仕様は被写体に近い位置にピントを合わせることができるため、寄って撮影した際に被写界深度が浅くなり、背景をぼかしやすいという特徴があります。
また、レンズ正面のT*のマークは光の反射を防止するコーティングを採用していることを意味しています。
被写界深度とは?
ピントが合う前後の範囲のこと。絞りを開くほど被写界深度は浅くなる。

カメラ設定
今回は、赤城山の中腹にある乙女の滝と大猿の滝周辺での撮影。
フィルムシミュレーションは、発色の良さと明暗のメリハリが効いた映りに定評のあるのVelvia(ビビッド)に設定しました。
その他は以下の設定となるので、富士フイルムXシリーズを検討している方は是非参考にしてみてください!
<フィルムシミュレーション>
Velvia(ビビッド)
<カラークローム・エフェクト>
強
<グレイン・エフェクト>
強
<ホワイトバランス>
オート
※写真は全て撮って出しです。


富士フィルムXT-3はAPS-Cサイズのセンサーを搭載しているため、35mm換算の焦点距離は52.5mmとなります!
作例


1枚目が乙女の滝、2枚目が大猿の滝。岩肌の濡れた質感等もしっかりと写せます。


オールドレンズは基本的にマニュアルでの撮影となるので、手持ちでシャッタースピードを遅くしての撮影はなかなか難しい所。
ただ、デジタルには出せない空気感を表現できるのがオールドレンズを使う醍醐味の1つですね。

岩に生える葉の数々。この写真は開放で撮影したと思いますが、開放からしっかりと写るレンズです。



個人的にカールツァイスのレンズで好きな点は、前後の距離感が自然に表現できるところ。
特に被写界深度を浅くして後ろをぼかしたときに背景がぼわーっとなる感じに良さを感じます。


寄って撮影した写真。XT-3のセンサーサイズはAPS-Cなので35mmのフルサイズ換算の焦点距離は52.5mm。ほぼ標準レンズの画角で使うことができるので、近距離の撮影も十分な距離感を確保できるのは魅力的。
最後に寄って撮影した写真をもう1枚!

道中で咲いていた葉を上から解放で撮影した写真。
スーッと伸びる葉柄(ようへい)や微妙に色が黄色くなっていた小さな葉の中心部も写せていました。
かなり寄って撮影しましたがボケ感も心地よく表現できるレンズです。

今回の撮影場所はこちら!
使ってみての感想
ピントの合わせやすさ、ボケ感、近距離での撮影含めて非常に使いやすいです。
立体感を上手く表現できるレンズなので、稜線を撮る際などに後ろをぼかした方法で撮影すると個性的な1枚を残せると思います。
重量600gと数字だけ見ると重たく見えますが、実際に使ってみるとそこまでの感じは受けず撮影時のストレスもほぼありませんでした。
何より使っていて楽しいと感じる部分が大きく1本持っておいても損しないレンズかと思います。
まとめ
今回は、CONTAX(コンタックス)のオールドレンズ「Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 T* MMJ」についてご紹介しました。
非常に使うのが面白いレンズなので皆さんも是非1度使ってみてはいかがでしょうか。
その他にもオールドレンズに関する記事を書いているので興味がある方は目を通してみてください。

コメント