今回は、富士フィルムXT-3とオリンパスのオールドレンズ「ZUIKO AUTO-T 100mm F2」の組み合わせで撮影してきました。
この記事は次のような方におすすめ!
・ZUIKO AUTO-T 100mm F2の特徴を知りたい方
・ZUIKO AUTO-T 100mm F2の使用感を知りたい方
ZUIKO AUTO-T 100mm F2について
ZUIKO AUTO-T 100mm F2の主な性能は以下の通りです。
発売年月 1984年(昭和59年) 発売時価格 99,000円 レンズ構成(群) 6 レンズ構成(枚) 7 絞り羽根枚数 9 最小絞り 22 最短撮影距離(m) 0.7 フィルター径(mm)55 質 量(g) 504
オリンパスの中望遠の大口径レンズ。
同時期に発売されている「ZUIKO AUTO MACRO 90mm F2」と共に中望遠レンズの銘玉の1つです。
レンズ前群にアポクロマートレンズ、後群にフローティング機構を搭載していて、収差を抑えるための知恵と工夫が詰まっている逸品。
中望遠のレンズというと、重量があって撮影するのが疲れるなんてこともありますが、ZUIKO AUTO-T 100mm F2は比較的コンパクトで持ち運びもしやすいサイズ感。
また、威圧感の少ない外観に加えて最短撮影距離が0.7mと寄って撮れるのも魅力の1つでポートレート撮影等にも向いてます。
アポクロマートレンズとは?
赤・青・緑の3波長の色収差を補正したレンズのこと。色補正をすることで中望遠レンズでありながら解析度の高さを実現できるようになる。
フローティング機構とは?
被写体の距離に応じた収差の変化を抑制する機能のこと。これにより常に理想的な収差補正をした状態で撮影可能になる。
カメラ設定
今回は、知り合いの室内の工場にお邪魔して撮影してきました。70年代から自転車の修理していた場所で、レトロな物がたくさんある環境。今回はZUIKO AUTO-T 100mm F2のレンズ本来の良さを感じるためカラークローム等はOFFに設定。
フィルムシミュレーションは、肌色の自然な発色と柔らかな諧調の撮影に適したASTIA(ソフト)で撮影します。
その他は以下の設定となるので、富士フイルムXシリーズを検討している方は是非参考にしてみてください!
<フィルムシミュレーション>
ASTIA(ソフト)
<カラークローム・エフェクト>
OFF
<グレイン・エフェクト>
OFF
<ホワイトバランス>
オート
※写真は全て撮って出しです。
富士フィルムXT-3はAPS-Cサイズのセンサーを搭載しているため、35mm換算の焦点距離は150mmとなります!
作例
長年使い続けてる工具類。
ラジコンの運転席に座る人形。
40年前のレンズとしては解析度は高く感じます。
F値が低い状態で撮影すると全体的にモサっとした印象。
発色の良い赤・黄色・緑・青などと好相性。優しい雰囲気の写真を表現するのに適しています。
山積みにされた昔のバイク雑誌。このレンズの良さが一番出るのはやはり明るい写真で撮影した時の表現力かなと感じます。
また、この写真のようにマクロレンズ的な使い方も出来るので、守備範囲の広い中望遠といった印象です。
発色の良い色との相性だけでなく、個人的に黒っぽい色を撮影するのも楽しいレンズ。
夜中に赤提灯が並ぶような裏路地で撮影してみたい。
使ってみての感想
ZUIKO AUTO-T 100mm F2は、解析度もありながら優しく自然な風合いの写真を楽しむことができる中望遠レンズ。
また、使用したフィルムシミュレーションのASTIA(ソフト)から受ける影響もあると思いますが、全体を通して発色の良さが印象的なレンズです。
まとめ
今回は、オリンパスのZUIKO AUTO-T 100mm F2についてご紹介しました。
マクロレンズとしてポートレート撮影用として、夜の街歩きの相棒にと1本で様々な使い方ができるレンズなので使い勝手が良いレンズです。
皆さんも大口径中望遠レンズを是非体験してみてください。
他にもブログ内でオススメのオールドレンズを紹介しているので、そちらもご覧ください!
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