今回は、富士フィルムXT-3とキャノンのオールドレンズ「FD 17mm F4 S.S.C」の組み合わせで前橋市中心にある群馬県庁周辺を撮影してきました。
この記事は次のような方におすすめ!
・FD 17mm F4 S.S.Cの特徴を知りたい方
・FD 17mm F4 S.S.Cの使用感を知りたい方
FD 17mm F4 S.S.Cについて
FD 17mm F4 S.S.Cの主な性能は以下の通りです。
発売年月 1973年(昭和48年)3月 発売時価格 51,500円 レンズ構成(群) 9 レンズ構成(枚) 11 絞り羽根枚数 6 最小絞り 22 最短撮影距離(m) 0.25 最大撮影倍率(倍) 0.1 フィルター径(mm) 72 最大径x長さ(mm)x(mm) 75 x 56 質 量(g) 450 (CANON CAMERA MUSEUMより引用)
FD17mm F4 S.S.Cは魚眼レンズを除いて旧FDレンズの中で最も画角が広いレンズになります。
重厚感のあるレンズでクラシックなスタイルの富士フィルムXT-3との相性も良いです。
特徴:レンズ構成枚数が多い
FD 17mm F4のレンズは、キャノン旧FDの単焦点レンズの中で最もレンズ構成枚数が多いのが特徴の1つ。
レンズ構成枚数が多い=光のズレを取り除くことに繋がるので、被写体のシャープさとコントラストを最適化するように設計されています。
特徴:被写体に寄って撮影できる
最短撮影距離(m) 0.25ということで被写体に対して近寄って撮影できることが何よりの魅力。フルサイズのカメラで撮影した場合は25cm、富士フィルムXT-3などのAPS‐C機の場合38cmまで寄って撮影できるので表現の幅が広がるレンズです。
S.S.Cとは?
キヤノンのオールドレンズには赤い文字で”S.S.C”と表記されているものがありますが、これは”スーパー・スペクトラ・コーティング”というキャノンが独自に開発したレンズのコーティングに関する略称。この技術はカラーバランスの統一を行うために採用されています。
旧FDレンズとは?
キャノンのFDレンズには2種類のモデル(旧FD、NEW FD)があり、スピゴット式かバヨネット式どちらの着脱方法を採用しているかで呼び方が変わります。簡単な見分け方としては、銀色の締め付けリングがついている方が旧FDレンズとなります。
カメラ設定
今回は広角レンズを使っての撮影ということで立体感とコントラストを表現しつつ、県庁周辺の落ち着いた雰囲気に合うPRO Neg.Hi(プロネガ ハイ)で撮影しました。
その他は以下の設定となるので、富士フイルムXシリーズを検討している方は是非参考にしてみてください!
<フィルムシミュレーション>
PRO Neg.Hi(プロネガ ハイ)
<カラークローム・エフェクト>
強
<グレイン・エフェクト>
強
<ホワイトバランス>
オート
※写真は全て撮って出しです。
富士フィルムXT-3はAPS-Cサイズのセンサーを搭載しているため、35mm換算の焦点距離は26mmとなります!
作例
市役所近くにある親子の像。寄って撮影しています。
群馬県庁とぐんまちゃん。下から建物全体を撮りたかったのですが、画角に収まらず断念。。
県庁はドラマや映画の撮影地で使われる機会も多く聖地巡礼する方も多いですよ!
県庁内から入口に向かって。
手前にピントを合わせて遠近感を。柔らかいボケも印象的。
螺旋階段を下から。
コントラストを表現するのが楽しいレンズです。
県庁32階の展望ホールからの赤城山。
県庁は誰でも出入り可能!
駐車場も2時間無料なので近くに来た際は是非お立ち寄りを!
使ってみての感想
50年以上前に発売された品物で重量が少し気になるかな~という感じはありますが、シャープさも持ち合わせていてメリハリの利いた感じが心地よいレンズです。
また、F値が4というのもポイントでしっかりとピントを合わせやすいのもメリットの1つ。
被写体のコントラストを表現しやすいレンズなので気になる方は是非使ってみてください!
他にもブログ内でオススメのオールドレンズを紹介しているので、是非ご覧ください!
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