今回は、富士フィルムXT-3とPENTAX(ペンタックス)のオールドレンズ「SMC PENTAX-A 50mm F1.4」の組み合わせで撮影してきました。

この記事は次のような方におすすめ!
・SMC PENTAX-A 50mm F1.4 の特徴を知りたい方
・SMC PENTAX-A 50mm F1.4の使用感を知りたい方
SMC PENTAX-A 50mm F1.4について
SMC PENTAX-A 50mm F1.4の主な性能は以下の通りです。
発売年月 1975年前後 発売時価格 - レンズ構成(群) 6 レンズ構成(枚) 7 絞り羽根枚数 8 最小絞り 22 最短撮影距離(m) 0.45 フィルター径(mm) 49 最大径x長さ(mm)x(mm) 63 x 37 質 量(g) 235
1975年前後に発売。

ペンタックスのレンズは「super-takumar」「SMC PENTAX-M(A)」「PENTAX-FA」と時代ごとに表記が変わっています。
今回レビューするSMC PENTAX-A 50mmF1.4は、シャッタースピード優先自動露出やプログラム自動露出に対応したAシリーズと呼ばれているもの。当時の代表機種のLXをはじめとした80年代に発売されたKAマウントに対応したレンズとなります。

ペンタックスの標準レンズは流通量が多い故、中古相場も手頃な価格帯で手に入れられることが多いですが、その実力はいかに。

「super-takumar」と「SMC PENTAX」の違いは?
それぞれ基本的な構造は同じですが、SMC PENTAX表記のレンズはゴム巻きの外観に開放測光と絞り優先オート対応に変更されています。

マウントアダプターを付けてデジタル撮影するのがメインの方であれば、表記で選ぶよりも状態の良い物を選択するのがベストです!
カメラ設定
今回は、赤城山の鈴ヶ岳周辺で撮影してきました。
他の赤城山の山々に比べて厳かな雰囲気のある鈴ヶ岳周辺ということで、彩度が低めで階調が硬めの表現に定評のあるClassic Chrome(クラシッククローム)で撮影しました。
その他は以下の設定となるので、富士フイルムXシリーズを検討している方は是非参考にしてみてください!
<フィルムシミュレーション>
Classic Chrome(クラシッククローム)
<カラークローム・エフェクト>
強
<グレイン・エフェクト>
強
<ホワイトバランス>
オート
※写真は全て撮って出しです。


富士フィルムXT-3はAPS-Cサイズのセンサーを搭載しているため、35mm換算の焦点距離は75mmとなります!
作例



まずは絞って撮った写真。線がボヤっとしている感じも受けキレキレの解像度とまではいきませんが、思った以上にしっかりと撮ることができるといった印象。
ここからは開放で撮影した写真。


それぞれ背景をぼかして撮影した写真ですが、上の写真は玉ボケが発生していて、2枚目は草の葉がザワザワとした感じに。


開放での撮影は被写界深度が浅くなるためピントを被写体に合わせるのが難しい。
ここからは最短撮影距離の45cmで開放で撮った写真。


それぞれツツジの写真ですが、自分の目で見た映像とは異なる印象に。


最後にトマの滝付近にて流れる水辺の様子。
予期しないボケ味やアンニュイなニュアンスを表現する際にに使うと面白いレンズです。
使ってみての感想
前ボケだとコントラストがパッとしない印象を受けましたが、開放×最短撮影距離で被写体任せで背景をぼかすと面白いレンズです。
また、かっちりとした感じではなく全体的に柔らかい雰囲気の撮影に向いてるレンズなので、花の撮影等に向くと思います。
今回、硬めの印象のClassic Chromeの設定で撮影しましたが、諧調柔らかめのフィルムシミュレーションでシャッターを切るとレンズのの良さをさらに引き出せるかなと思いました。
まとめ
今回は、PENTAXのSMC PENTAX-A 50mm F1.4についてご紹介しました。
気軽にボケ味を楽しめて、自分の撮影の幅を広げられる魅力的なレンズです。
気になる方は是非使ってみてください。
コメント