今回は期限切れのフィルムを使って撮影するとどういった写真を残せるかについてご紹介。

この記事は次のような方におすすめ!
・期限切れのフィルムを使うとどのように現像されるかを知りたい方。
・手頃な価格でフィルムカメラを楽しむ裏ワザを知りたい方。
フィルム代高騰について
2024年、ペンタックスからハーフサイズフォーマットの「PENTAX 17」が発売されたことで話題になったフィルムカメラ界隈。
そんな中、2025年4月に富士フィルムからフィルムの値上げをするといったアナウンスが流れたのも記憶に新しい所。
現在、35mmのネガフィルムが1個1000円~2000円前後、ポジフィルムが5000円前後とフィルムの値段が高騰していて、人気のあるフィルムは在庫が切れていて気軽に買うことができないこともしばしば。
現状、フィルムカメラは気軽に楽しむものではなくお金をかけて楽しむ趣味の1つになっている印象を強く受けます。
気軽にフィルムカメラを楽しむために
私自身、フィルムカメラを使って楽しんでいますがフィルムの高騰は悩ましい所。
その中で、リーズナブルな価格でフィルムを楽しみたい!と思う方におすすめしたい選択肢の1つが「期限切れのフィルムを利用する」こと。
フィルムには使用期限があり期限内に使うことを前提として作られていますが、期限が切れた物も使うことができます。
今回は、期限切れ・期限内のフィルムを使った作例を3つ紹介していきます。
作例
富士フィルム SUPERIA PREMIUM 400(使用期限:2021年11月)

1つ目は、富士フィルムSUPERIA PREMIUM 400。使用したカメラはコンタックスT3です。


思ったよりちゃんと撮れてる!というのが率直な感想。ISO感度400のフィルムで晴れの日に屋外で使ったということもあり露出オーバー気味ですが、ザラっとした感じも少ない仕上がりです。



FUJICOLOR SUPER ACE 400(使用期限:1998年4月)

2つ目は、FUJICOLOR SUPER ACE 400。使用したカメラはニコン35Tiです。


こちらに関しては全体的に暗くぼんやりとした仕上がりに。


露出オーバー気味で撮影した写真を見るとそれっぽく映っているので、工夫次第では味のある写真を残せるかな~といったところ。


富士フィルム SUPERIA PREMIUM 400(使用期限:2027年5月)

最後は、富士フィルムSUPERIA PREMIUM 400。使用したカメラはニコン35Tiです。


こちらは現行で発売されているフィルムで、1つ目の期限切れの富士フィルム SUPERIA PREMIUM 400と同じモデル。
比較するとこちらのフィルムの方がコントラストがしっかりと出ていて発色も良く感じます。



期限切れのフィルムはどう選ぶ?
最後に期限切れフィルムを中古で購入する際の選び方についてお伝えします。
期限切れから5年未満の物を選ぶ
発売されてから日の浅いものは劣化の少ない確率が高いです。今回使った2021年11月の有効期限のフィルムはフリマアプリでまとめて購入したうちの1つですが、他のフィルムも問題なく使うことが出来ました。
ワンオーナーから購入する
中古を扱う業者が扱っている2次流通品ではなく、個人で購入して本人もしくは代理人が出品している物を選ぶと外れを引く確率が少なくなります。
購入時にそのあたりを質問して確認すると良いかと思います。
暗室・冷蔵庫というワードは要チェック
湿気や熱のこもる環境にフィルムを保管すると劣化の要因となりますが、涼しい場所に保管していたものは5年以上期限の切れていても通常使用できることがあります。
また、このようなケアをしている方はカメラを趣味でやっている方の割合が高いので、購入時のプラスの要素としてチェックしてみると掘り出し物に出会えることもあるのでオススメです。

期限切れのフィルムを現像に出すときは、その旨を必ず伝えましょう!
以上、期限切れのフィルムの選び方をお伝えしましたが、これら全ての要素を満たしていても劣化しているフィルムもあるのであくまで参考までに。
SNS等で写真を投稿することを目的にする場合は新品のフィルムを使用することがマストかなと個人的に思います。
まとめ
今回は期限切れのフィルムを使って撮影するとどういった写真を残せるかについてご紹介しました。
皆さんも選択肢の1つとして期限切れのフィルムを使うのを検討してみてはいかがでしょうか。
個人的にはフィルムカメラを楽しむ人が増えて需要が少しずつ伸びていけばフィルムの供給量が増え、今よりも手頃な値段で買えるようになるのでは?と考えているので、新品のフィルムにお金を落としていこうと思います。
他にもカメラに関する記事を書いているので良ければ見てください!
コメント