2021/7/20は、前不動駐車場を拠点に滝澤不動尊・滝澤の不動滝を巡るルート。
前不動駐車場から滝澤の不動滝へは距離にして2kmほど歩きます。距離はそこまで長くなく道も整備されていますが、沢を渡ったり岩歩きをしたりと要所で注意が必要な箇所があります。
2021年6月には未舗装の遊歩道を歩いたことで死亡事故が起きているようなので、当日の天気とルートを確認していくのが良いかと思います。
前不動駐車場
前不動駐車場は赤城山南部にあり湯ノ口滝澤林道沿いにある標高790mの駐車場です。15台程車を停められるスペースがあります。
からっ風街道からのアクセスは、
- 赤城わらべの里というキャンプ場を左手に見て北に道なりで進む。
- 中乃沢美術館付近の細い道を北に進み分岐を右手に進む。
県道16号大胡赤城線からのアクセスは、宿の平の城跡を右手に進み滝沢館への分岐を右手に進みその後は道なりに北に進んでいきます。
<今日のルートとコースタイム>
~前不動駐車場(14時57分)-延命猿(15時3分)-忠治みはり岩(15時8分)-不動の霊水・恵の滝(15時12分)-滝澤不動尊(15時14分)-滝澤の不動滝(15時35分)~
赤城山の南面は滝沢の不動滝をはじめとして、朝日の滝・旭の滝・乙女の滝・亀割の滝など滝が多くあるエリアです。
その中でも一番迫力があるのがこの滝沢の不動滝。源流は赤城山山頂の火口湖・小沼と言われています。車かバイクでのアクセスが必須の奥まった場所にあるので、地元の方でも知らない人が多い穴場スポットです。
先に岩場や沢渡りが必要なルートとお伝えしましたが、滝澤不動尊までは整備された道を歩きます。
前不動駐車場から10分程で忠治のみはり岩に到着。ここは群馬の英雄、国定忠治が代官所からの追ってを逃れて赤城山に身を潜めていた岩で子分が見張りをしていた場所と言われています。
国定忠治は江戸時代後期にばくち打ちとして赤城山を拠点として活動し、天保の大飢饉の際には賭博で稼いだお金で多くの農民を援助したことで赤城山麗一帯では餓死する人がいなかったという記録が残されています。
「赤城の山も今宵限りか」のフレーズでも有名ですね。
忠治のみはり岩から滝澤不動尊周辺の登山道は独特の空気感を纏っていて胸がざわざわする感じを個人的に受けました。
滝澤不動尊は巨大な洞穴の軒下を借りて本殿が建っており、かつて赤城山の修験者の修行道場とされていました。
また、ここに安置されている不動尊は「片手不動」と呼ばれ、右腕と両足は切断、火焔や磐石も失われています。
というのも、上杉謙信が戦の前に滝沢不動尊に訪れ右腕を切り取ったが、「不動尊の手を持っていると負け戦になる」との神のお告げから右腕は埼玉県の下手計鹿島神社不動明王の体内に、両足のついた台石は瀧興寺の本堂に、火焔は榛名山の大福寺に祀られているそうです。
ここから滝沢の不動滝まで道が不安定になりますので注意を。
橋を潜ると舗装された道路が現れます。この道はどこに繋がっていくのだろうか。今度歩いてみよう。
前不動駐車場から約40分。滝沢の不動滝が目の前に!想像の3倍くらい迫力がありますよ。
滝が岩に当たるときに生まれる音と水しぶきがすごいです!体感ですが前橋市内と比べて12℃くらい気温が低く感じました。当日は貸し切りでマイナスイオンをたっぷり浴びてきました。
赤城山南面にある滝澤不動尊と滝沢の不動滝は夏におススメのスポットです。是非、その迫力を体感してみてください!
それではまた!
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