数年前に1人旅で鳥海山に隣接している秋田県・にかほ市を訪れた。
鳥海山を初めて目にした時に「赤城山に似てる。」と感じた。裾野が伸びる印象的なシルエット。遠くから見ても認識できる圧倒的な存在感。また、信仰の山として山麓周辺の人々の守り神として古くから崇められていることや天候が変わりやすい点、共に活火山であるなどいくつもの共通点がある。
にかほ市には5日ほど滞在した。にかほ市で過ごす時間が増えるにつれて鳥海山とその周辺は魅力的だと感じるようになった。
鳥海ブルーラインから望むにかほ市と日本海の景色や国道7号線からの夕日。「東の松島・西の象潟」と称され、松尾芭蕉の奥の細道の舞台にも登場する九十九島。地場産の新鮮野菜や展望レストラン、露天風呂併設の東北最大級の道の駅・象潟ねむの丘。
グルメも申し分ない。Uターンした店主が作る無化調ラーメンが人気の繁盛店の湯の大食堂の肉そば。センス抜群のインテリアとボリューム感満載のハンバーガーを楽しめるLeather&Diner knc。昭和50年創業の老舗寿司割烹、笹乃井。
その他にも硫黄温泉とラジウム温泉を楽しめる金浦温泉、夏になれば鳥海山から流れ出るミネラルを吸収した大粒の牡蠣が食べられる。
それぞれの地域にそれぞれの良さがあるので優劣をつける必要はないが、鳥海山は赤城山よりも魅力的に映った。
充実のにかほ市の旅を終えて以降、赤城山についての情報を集める機会が増えた。赤城山の持つポテンシャルの再確認をするために。
1度赤城山に来たことがある方は共感してくれるかもしれないが、赤城山はアクセスが良く登山初心者でも気軽に楽しめる山。そして、大沼と赤城神社と最高峰の黒檜山への登山が一般的で1度登れば満足。という印象を持つ方が一定数いると思う。
実際の赤城山は10以上の登山口があり、登山初心者から上級者まで満足できる無数のルートがあり縦走も思いのままにできる。春はアカヤシオ、夏はヤマツツジ、秋は草紅葉、冬は樹氷など四季折々の景色を楽しめる。
また、キャンプ・グランピング・釣り堀・ワカサギ釣り・サイクリングなどのアクティビティーが充実しているのも醍醐味の一つ。自然豊かな赤城山周辺は食材の宝庫で新鮮野菜や卵、チーズや上州牛など地元で生産された食材を使ったBBQもおススメ。
そして、温泉・グルメも楽しめる。赤城山は百名山でありながら県庁所在地の前橋市に位置している全国的にも珍しい山。赤城山から前橋市内に下ると多種多様な飲食店が軒を連ねていて登山後のグルメも楽しんで頂きたい。
赤城山には老若男女問わず自分だけのオリジナルの旅を形にできる環境がある。まだまだ自分自身も知らないことがあるが、このブログを通して赤城山の魅力を広め、多くの方が群馬・赤城山を訪れるきっかけになればと思う。